『地獄の黙示録』人間の中にあるもう一つの本性である残酷さを描く

名作と言われる地獄の黙示録。

この映画の良さに理解できなかった。

それが正直な感想だ。

見終えるのに3日かかった。

アカデミー撮影賞と音響賞に輝いた他、

20もの賞を獲得、31もの賞にノミネート。

カンヌ映画祭でパルム・ドールも受賞。

原題:”APOCALYPSE NOW”

”隠された真理の開示は、今”と訳せる。

映像はエキサイティングであるが、

メッセージ性の無いシーンを描く。

もはや大義も失われ、混沌に満ち溢れ

意味の無いベトナム戦争を風刺しているのだろうか。

舞台は1960年代末、ベトナム戦争後期。

アメリカ陸軍のウィラード大尉は、

軍上層部からカーツ大佐暗殺の指令を受ける。

カーツ大佐は軍から独立し、

カンボジアのジャングル奥地で

自らの王国を造り、軍から危険視されていた。

ウィラードは4人の部下と哨戒艇でヌン川を上り、

狂気に満ちたベトナム戦争の渦中を目当たりにする。

カーツの王国に近づくにつれて、

自らも精神のバランスを崩すウィラード。

部下を次々と失いカーツの王国に辿り着いた彼は、

アメリカ人の報道カメラマンと出会い、

カーツの真の姿を聞かされる。

戸惑いを隠せないなか、

ついに王国の神と対面を果たす……。

序盤は展開も早く、エキサイティングだった。

マーロンブランド演じるカーツ大佐の登場から

退屈な哲学的な話を永遠に聞かされる。

戦争のという異質で異常な環境に置かれることで

人間に潜む暴力性と異常性を描きたかったのだろう。

狂気の描写については見事であった。

ベトナム戦争がカオスそのものであり

その中で行き当たりばったりなストーリーにこそ

戦場のリアリティがあるのかもしれない。

まさに現場の錯乱状態の描写だろう。

最後まで何が言いたかったのかわからなかったが

僕はそのように理解している。

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