もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
10年ぶりに読んだ。
当時はマネジメントする立場でなかったので
よくわかっていなかったのだろう。
ほぼ覚えていなかった。
ただ今は違う。
プロジェクトをマネジメントする立場だ。
そして働きがい改革に携わっている。
読めば読むほどうなずける。
まずは組織とは何なのか、その定義づけが必要だ。
それはわかり切った答えではない。
あらゆる組織において共通のものの見方、理解、方向付け、努力を表現するには、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。
企業の目的と使命は何か?
企業の目的と使命を定義するとき、出発点は一つしかない。顧客である。顧客によって事業は定義される。「われわれの事業は何か」との問いは、企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。
顧客が何を指すのか、顧客とは誰か?
企業の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つの、そして二つだけの基本的な機能を持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。
「われわれは何を売りたいか」ではなく、「顧客は何を買いたいか」を問う。
そして仕事には働きがいが必要。
働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たなければならない。そのためには、
①生産的な仕事。②フィードバック情報、③継続学習が不可欠である。
成長には準備が必要である。
いつ機会が訪れるかは予測できない。準備しておかなければならない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。
人のマネジメントとは何か?
人の強みを発揮させることである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することである。人は最大の資産である。
マネジメントには、自らの組織をして社会に貢献するうえで三つの役割がある。
それらの三つの役割は、、、
①自らの組織に特有の使命を果たす②仕事を通じて働く人たちを生かす。③自らが社会に与える影響を処理するとともに、社会の問題について貢献する。
マネジメントにおいて必要なものは?
マネージャーたるものは、上は社長から下は職長や事務主任に至るまで、明確な目標を必要とする。目標がなければ混乱する。目標は自らの率いる部門が挙げるべき成果を明らかにしなければならない。
マネジメントの目的は?
組織構造は、組織のなかの人間や組織単位の関心を、努力ではなく成果に向けさせなければならない。成果こそ、全ての活動の目的である。
目的である成果を導くには?
成果中心の精神を高く維持するには、配置、昇給、昇進、階級、解雇などの人事に関わる意思決定こそ、最大の管理手段であることを認識する必要がある。それらの決定は、人間行動に対して数字や報告よりもはるかに影響を与える。
リーダーは人の心を動かす。
感動を与える。
成果を与える。
マネジメントで一番大事な要素だ。
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