【要約】『新しい文章力の教室』:文章はいきなり書き始めてはいけない。

忙しい方向けにおすすめ本を要約しました。
この本はこんな悩みを持つ方におすすめです。

  • 書きたいことはあるのにうまく伝わらない。
  • どこから書き始めればいいか分からない。
  • 言い回しに悩んでなかなか書き終わらない。

「書けない」実情は、「遅い」「まとまらない」「伝わらない」のどれか、もしくは三つともです。

文章を書きながら考えていませんか。

つまり書けない原因は書く前にあった。

解決方法は「いきなり書き始めてはいけない」というシンプルな話。

  • 書き始める前に、何についてかくか決めてから書く。
  • さらには何をどれから、どれくらい書くか見当付けてから書き始める。

書ける人が自然に身につけている基本を誰でもすぐに実践できるよう伝授。

企画書、報告書、レポート、ブログ、SNS・・・

あらゆる文章に使える「段取り」がわかる本です。

特に「書く前に準備する」の章が最も大事であるため

そこにフォーカスして紹介する。

書く前に準備する

文章は事実・ロジック・言葉づかいの3層構造で成り立っている。

書く前に主眼と骨子の「地図」を持つ。

主眼とは「テーマ」のことである。

その文章で何を言うのか、何を言うための文章なのかという目的のことである。

主眼を達成するための骨組みのことを、骨子と呼ぶ。

文章における骨子は「要素」「順番」「軽重」の3つから構成される。

「何を」話すか、「どれから」話すか、「どれくらい」話すか、ということ。

書き始める前にまず「テーマ」を決める。

その後、「テーマ」のために「何を」「どれから」「どれくらい」話すか決める。

  • 具体的には書き始める前に「どんなことを伝える文章なのか」を定めておく(箱絵)
  • 「何を言うか」をトピック化し並べる(パーツ)
  • 「どこから」「どこを重点に」組み立てるか決めておく(取説)

つまり「箱絵=主眼」「パーツ=要素」「取説=順番・軽重」という具合である。

言い換えれば「作文をプラモ化しておく」ということである。

具体的にはこれから書こうと言う文章に含まれそうな話題を箇条書きで書き出す作業をしていく。

事実を集めてトピック化し、「5W1H」に沿って揃える。

そして「構造シート」で整理する。

構造シートで大事なのは必ず手書きでやること。

①紙の上方に大きく線を引いて、テーマ(主眼)を書く欄を作ります。この段階で空欄のままとします。

②箇条書きで書こうとする話題を列挙していきます。

③並んだ話題を眺めながらこれから書く文章の主眼を見定め、テーマ欄に書き込みます。

④どの話題から切り出していくべきか、主眼に準じるよう吟味し、項目の左横に順番を数字で書き込んでいきます。

⑤紙を替え、テーマ欄に主眼を書き込み、順番通りに並べ直します。もししっくり来なければ、また順番通りに並べ直します。もししっくり来なければ、また順番を吟味して書き込み、紙を替えてやり直します。

⑥アピールしたい優先度を、項目の右側にABCの3ランクで格付けしていきます。

順番通り書き直すことで、全体の流れがクリアに認識され、仕上がりのイメージが明確になる。

完読のために主眼と関係性が薄い話題をあえて捨てる。

大事なのは取捨選択の基準を主眼に即しているかどうか、主眼を伝えることに奉仕しているかに置いて、ブレさせないこと。

完読されるための基本として冒頭で読者の興味をぐいっと惹きつけ、

関心をキープしたまま、目標である「完読」まで漕ぎ着ける。

書けなくなったら原因は構造シートに潜んでいる。

構造シートを見直すとき、いま書いている原稿の内容を人に話してみると良い。

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