進撃の巨人 The Final Season完結編(前編)の魅力と感想:エレンの真意、ハンジの最期、アニとアルミンの対話、地鳴らしの描写に注目!

ストーリー概要

3月3日深夜に放送されたTVアニメ『進撃の巨人』The Final Season完結編(前編)は、エレンと対峙するアルミンやミカサ、ハンジらそれぞれの決意が描かれた回であり、アクションシーンが映画的スケールで描かれた。エレンの真意が鮮明に描かれ、未来を見ることができる「進撃の巨人」の能力により、独断でマーレを強襲して以降、親しい友人に対してもその内なる思いを明かしてはこなかったことが示された。エレンがパラディ島を守りたいがゆえの行動であることは彼らも知っていたが、内面を知ることはできなかった。しかし、エレンが助けたラムジーとハリルとの出会いを通して、エレンの本音が明かされた。また、ハンジの最期やアルミンとアニの対話シーンなど、重要なシーンが描かれ、後編への期待感が高まります。

見応えの演出

アニメならではの演出として、アルミンとアニの対話シーンが挙げられます。原作でも名シーンのひとつに数えられる場面ですが、アニメではオリジナルの描写として手を握る描写に変わっており、アルミンのアニに対する思いが強く感じられる改変となっていました。地鳴らしの表現は原作ではどうしても動きがつけにくいため、巨人が地面を均しながら歩いてくる絶望感が伝わりにくかったのですが、アニメでは巨人一体ごとに動きを付けながら地鳴らしを演出。改めてTVアニメ『進撃の巨人』は巨人の“動”の動きを強く意識していることに気付かされました。さらに、始祖の巨人の本体へとアルミンたちが飛び降りていくシーンの立体機動装置のアニメーションは、これぞ『進撃の巨人』と言える作画のクオリティで、なめらかなモーションと奥行きのある背景の組み合わせによって、映画を見ているような錯覚に陥りました。

印象的なシーン

エレンが助けたラムジーたちが巨人に踏み潰される場面や、始祖の巨人の本体へとアルミンたちが飛び降りていくシーンなど、印象的なシーンが多かった。特に、ハンジがけじめをつけるため、アルミンを後継者に選び、地鳴らしを止めるべく孤軍奮闘立ち向かう場面で、ハンジとリヴァイの会話が心に残るものとなった。

エレンの真意

本作の前編では、これまで描かれなかったエレンの真意が描かれる。自らの中に未来を見ることができる「進撃の巨人」の能力があることを知り、独断でマーレを強襲して以降のエレンは、アルミンやミカサら親しい友人に対しても、その内なる思いを明かしてはこなかった。しかし、前編で難民キャンプに住むラムジーとハリルが登場し、エレンは未来の記憶でその少年たちを地鳴らしによって殺してしまうことを知りながらも、ラムジーを助けるという行為に出る。エレンは自分の衝動を自分で抑えられないことを自覚し、自分の本当の思いを明らかにする。

キャラクターの描写

前編では、エレン、アルミン、ミカサ、ハンジ、ラムジー、ハリル、リヴァイ、ファルコなど多数のキャラクターが登場します。エレンは、自分の内なる思いをアルミンやミカサら親しい友人に対しても明かしていなかったが、ラムジーやハリルを助けることでその本音が明らかになります。アルミンは、エレンと対峙することで、彼が真に目指すべきものや、自由の意味について問いかけます。ハンジは、頭の切れる反面、巨人好きが行き過ぎてしまうことも多かったキャラクターでしたが、アルミンを後継者に選び、地鳴らしを止めるために孤軍奮闘します。そして、彼女がけじめをつけるための最期の戦いは、視聴者に強い印象を残しました。

今後の展開と期待

前編で描かれたのは始祖の巨人にアルミンたちが到着する場面まででしたが、後編では「天と地の戦い」が幕を開けます。そして気になるのはファルコが夢で見たというジークの記憶。後編の告知映像ではファルコの独白が収められており、おそらく後編の鍵となるでしょう。原作をすでに読んでいる身としては最終的な結末は知っていますが、アニメではクライマックスをどのような形で描ききるのか楽しみでしかたがありません。

まとめ

以上が、TVアニメ『進撃の巨人』The Final Season完結編(前編)についての記事になります。本作は、エレンと彼を取り巻く人々の内面の葛藤を描きながら、世界を救うために戦う姿が描かれています。アニメならではの演出やクオリティの高いアクションシーンなど、見どころ満載の作品です。後編も楽しみに待ちたいと思います。

Follow me!

  • X
PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました