冷たい熱帯魚

有名な役者は少ないが、その演技力が凄まじい!

当分の間、トラウマのように脳裏に残る映画だ。

さえない熱帯魚店店主・社本を演じる吹越満。

外面は陽気な中年男性ながら、

実は連続殺人犯という異常者・村田役にでんでん。

村田の巧みな話術により連続殺人事件に

社本も巻き込まれ、手を染めてしまう話だ。

1993年に発生した「埼玉愛犬家連続殺人事件」

がベースとなっている物語らしい。

実在した本事件の犯人には哲学があったようだ。

  1. 世の中のためにならない奴を殺す
  2. すぐに足がつくため、保険金目的では殺さない
  3. 欲張りな奴を殺す
  4. 血は流さないことが重要
  5. 死体(ボディ)を透明にすることが一番大事

特に最後の「ボディを透明にする」が注目され、

本映画でも村田役でんでんの台詞としてある。

最後は社本役の吹越満が

自身の奥底に眠っていた狂気に目覚め、

憎き村田だけでなく、

大切な人まで殺めてしまう。

そして自らも自害する。

後味が悪い映画だが、脳裏に残る。

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